厨房機器の衛生面は、食の安心や安全につながります。メンテナンスをおこなうことで、厨房機器の衛生対策ができ、快適に使用できるでしょう。定期的なメンテナンスができていると、万が一トラブルが発生した場合でも、事故など大きな問題につながるリスクが低い傾向にあります。

この記事では、食品事業者が知っておきたい、厨房機器メンテナンスの必要性や、衛生対策について解説します。

厨房機器はメンテナンスが重要

調理の際の加熱や水の大量使用など、厨房機器を使用する場所には火や機械類のトラブルが起こりやすいです。汚れが付着することも、故障の一因と考えられます。トラブルを未然に防ぐためにも、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスをしないで厨房機器の使用を続けた場合、あるときに突然トラブルが起こるかもしれません。トラブルだけでなく、故障につながることもあるでしょう。冷蔵庫の電源が入らなくなれば、大切な食材が使えなくなってしまいます。

定期的にメンテナンスをおこなうことで、業務に支障が出る前に不調を発見し、修理や交換など適切に対応できます。大きなトラブルに発展をすることもないでしょう。また、メンテナンスによって、厨房機器の寿命を延ばす効果も期待できます。

 

厨房機器メンテナンスを依頼する流れ

汚れを確認

最初に汚れ具合を確認し、状態を写真撮影します。メンテナンス後のトラブルを防ぐためにも、破損が見られる部品の有無を、最初にしっかりと確認することが必要です。

不具合を確認

不具合があるかどうかを確認します。部品が破損していたり、不足している部品があれば、注文しなければなりません。

見積もりが出る

汚れ具合や、注文する部品をもとに、見積もりを出します。

 

厨房機器洗浄の流れ

厨房機器の主なメンテナンス方法は「洗浄」です。厨房機器には油や焦げなどの汚れが付きやすく、長期間にわたって汚れた状態で放置されると、簡単には掃除できない頑固な汚れとなってしまいます。自分で掃除しようとしても、頑固な汚れは洗浄する流れを紹介します。

こびりついた汚れを落とす

厨房機器全体の洗浄を始める際に、汚れがこびりついた部分を重点的に洗浄します。特殊な器具や洗剤を使用するため、専門業者ならではの洗浄力です。

漬け込み

特に汚れがひどい状態だと、薬品に漬け込んでから洗浄作業へと移ります。漬け込む時間は汚れの度合いにより、1~3日ほどです。

乾燥

汚れが落ちていることを確認して、乾燥します。

仕上げ

最終的な仕上げとして、すすぎをおこない、洗浄の工程がすべて完了です。

 

まとめ

業務用の厨房機器は、油などの汚れる原因となるものを大量に使用する場所です。メンテナンスをしないでそのまま使い続ければ、汚れがこびりつき、掃除をしてもなかなかキレイになりません。日々の掃除が必要ですが、プロ業者によるメンテナンスも定期的に取り入れたいものです。故障する前に不調や不具合を見つけられるのも、業者にメンテナンスを依頼するメリットの一つです。不具合が発見できれば、メンテナンスと同時に修理も依頼できます。

厨房機器に汚れが付着することを、軽く考えることは危険です。汚れが付いたままの状態は、故障の原因になることもあります。また、メンテナンスをしない状態が長期間にわたると、劣化が進んでしまいます。汚れは衛生面でもさまざまな問題を起こしかねません。日常的におこなう掃除ももちろん大切ですが、定期的に専門業者へ依頼し、徹底的なメンテナンスをすることがおすすめです。

衛生対策や安全対策としても、厨房機器のメンテナンスが必要です。安心・安全に調理をするためにも、メンテナンスをおこないましょう。