一般家庭のキッチンでの調理とは異なり、ダイナミックに大量の飲食の調理を行いお客様に提供をするのが、業務用厨房設備を完備する飲食店などです。
加熱調理の際にはパワフルな火力を使用することもあり火災防止対策が必須、設置基準を満たす必要があります。
厨房設備は設置基準厳守で火災の予防対策!
様々な厨房設備のある施設では火を使うことから、業務用厨房設備における設置基準を厳守する必要があります。
ガスレンジやガステーブルは飲食店には欠かせない厨房設備であり、お客様に提供をする食事の調理をするために欠かせません。
縦型冷蔵庫や冷凍庫も厨房設備ですし、冷凍庫や冷蔵庫であっても孤立したタイプとは少し違うコールドテーブルもあります。
多くの飲食店では製氷機もフル稼働になりますので、仕入れての氷提供ではなく店舗で作って使うケースが多いです。
業務用シンクや業務用調理台に業務用の食器棚と、厨房設備には種類があります。
その中でもやはり気を付ける必要があるのは火を使用する設備等であり、火災予防のためにも守るべきなのが設置基準です。
加熱調理の中でも油を大量に使用するのが揚げ物メニューであり、厨房設備としても設置基準をベースに、過剰な加熱油の火災予防や防火対策も必要になります。
調理の際に使用していた油が非常に高い温度になった際には、自動的に熱源が停止になるとか、燃焼ストップなどの仕組みがあると安心です。
厨房設備の天蓋一つとっても設置基準を満たす必要がある
天蓋は耐食性のある不燃材料であること、耐熱性のあるものであることなど、厨房設備にはあらゆる設置基準が設けられています。
厨房設備といっても中には油などを含むような蒸気の出ない設備もあるので、 天蓋でも亜鉛鉄板や同じほどの耐熱性、強度があれば構いません。
排気ダストも厨房設備で欠かせないもの、亜鉛鉄板や銅板やそれ以上の強さがあること、耐熱性を持つ不燃材料を使う必要があります。
また防火ダンパーの羽についてはステンレス銅板で厚み1.5mm以上であること、亜鉛鉄板なら2.3㎜以上です。耐食性があり耐熱性がある、不燃材料を使っているものでなくてはなりません。
火災は厨房設備においても予防しなければならないこと、設置基準により電気配線に関しての設置は、天蓋の内側に設置してはいけないことになっています。
調理の際には食材の色を確認したり美味しそうに見せる工夫も大切ですが、照明器具についても耐熱性であることは外せません。
火災から厨房における設備や人を守るためにも
フライヤーやガスコンロにレンジ等の厨房設備を使用した際に、何かのはずみで火災が起こらないとも限りません。
厨房設備があるのは飲食店、病院や学校など幅広い施設に設置されています。
導入にあたり設置基準を守っての設置や使用が肝心であり、こうした火を使う厨房設備の使用で火災が発生した時、即座にそれを感知するシステムが必要です。
自動的に厨房設備での火災を感知したうえで、大火災にならぬように消火薬剤放出ができる、フード等用簡易自動消火装置は頼りになります。
またフード等用簡易自動消火装置ではないとしても、火災防止のための同じように火災時に働く、火災を消化するものなども厨房設備のトラブルの防止には必要です。
ガス制御盤をチェックすることで、ガス遮断状態になっているかどうかを知ることができます。
厨房設備に関わる火災が発生した際には消火装置が働いて、ファンやガス停止といった信号が制御盤より送られる仕組みです。
名目上は自動消火装置にはなっていますが、放出は自動ではなく手動でもできる手動起動装置もあります。
まとめ
安全な厨房設備使用で調理ができるよう厳守する設置基準、火災は事前に予防をして大切な生命を守らなければなりません。
火災は資産も失うリスクがあるため、消防法を守り必要な消火器具を設置することも重要です。